事例紹介

中規模店舗型量販店向けDC
作業生産性改善プロジェクト

取扱品目 菓子・乾物・調味料・瓶・缶詰・飲料・酒類・雑貨(TCのみ)
アイテム数 約8,000アイテム~約9,000アイテム
カバー店舗 39店舗
稼働日数 定番出荷毎日 / 特売出荷随時 / TC出荷月曜・水曜・金曜 / 入庫作業毎日(日曜のみ休日)
使用倉庫 外資系倉庫 / 4F接車バース付 / 2,000坪

*DC:在庫保管型配送センター・TC:貨物通過型配送センター

STEP1.管理面の改善

意識改革とモラル・マナーの向上

  • a.ワーカーとの個人面談。改善への参画意識の向上。全員参加の意識づけ。
  • b.派遣会社の選択。パートナーシップを持つ新規派遣会社ヘの切り替え。
  • c.モラル・マナーの向上。職場の活性化・派閥の解消・定着率の向上・管理の強化・規律の強化・指示系統の整理。

指示系統の再構築

  • a.リーダーの役割の明確化。現場指示・管理優先であることを面談で確認。
  • b.リーダーミーティングの実施。日々の反省点・改善進捗を確認。

STEP2.作業面の改善

  • a.ロケーションなし商品の整理。入庫・特売作業の生産性向上。商品探しの減少による生産性向上。
  • b.ロケーション変更。積み付け速度優先によるピッキングの生産性向上。
  • c.欠品対応者の設置。ピッキングに専念できることによる生産性向上。
  • d.入庫作業の前倒し。特売・TC作業の効率化と通常日の夜間作業の廃止。

STEP3.得意先への改善要望

  • a.在庫量の適正化。
    保管スペースの緩和により入庫格納速度を向上。補充在庫の整理により生産性が向上。
  • b.アイテム数の減少。
    ロケーションなし商品の整理の迅速化・スペースの拡大により入庫・特売作業の生産性向上。ピッキング間口の適正化により格納速度・生産性が向上。ピッキング時のヒット率アップにより生産性向上。

合計削減額:3,142,262円/月
従来比:31.4%

改善プロジェクト実施にあたり、まず現場力強化を目的とし、労務管理の強化・作業環境の改善・得意先への改善要望の三点に主眼を置き改善を実施しました。上記三点は、数値的には、把握できにくい部分であり、改善の実施となった場合、おろそかになりがちと思われます。
しかし、物流が労働集約型産業であるかぎりは、生産性・個々の作業改善の進捗はワーカーのモチベーション・規律に大きく左右されます。各アクティビティー単位での作業改善は必要かつ重要ですが、現場力の強化があってはじめて効果がでるものと考えられます。